やめてよかったこと
歳を重ねるごとに、「これはもうやめたほうがいいかもしれない」
と思うことが増えてきた。
昔は“続けることが正義”だと思っていたが、
今は“やめることのスッキリ感”のほうに価値を感じている。
まず最初にやめてよかったと思うのは、
夜中のスマホいじりである。
ベッドに入ってからも延々とSNSを見て、
気づけば1時間以上経っていたなんてことが日常茶飯事だった。
寝不足になるわ、目は疲れるわ、夢の中でも通知音が鳴っている始末。
ある日、「睡眠の質が人生の質」と書かれた記事を読んで、
スマホを寝室から追放した。
代わりに紙の本を1冊枕元に置いたら、
5ページ読まないうちに眠くなるから逆に助かっている。
次にやめたのが、意味のないコンビニ通い。
在宅ワークの気分転換に…と毎日のように足を運んでいたが、
気づけば「気分転換」より「無駄遣い」のほうが主目的になっていた。
スイーツコーナーを覗くのが日課になり、
「今日だけな!」と買ったシュークリームが週4ペース。
そりゃあ、メタボまっしぐらになるわけだ。
それをやめて、冷蔵庫に小分けのナッツを常備するようにした。
最初は味気なかったが、慣れてくると“噛むこと”自体がストレス発散になるのだと気づいた。
やめることは、失うことではなく、
“余白を作ること”なのだと今では思う。
時間にも、お金にも、気持ちにも少しだけ余裕ができる。
それだけで毎日がだいぶ生きやすくなる。
これからも、「やって当然」だと思い込んでいることを、
あえて一度“やめてみる”。
その姿勢を持ち続けていきたい。
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